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はじめに
- 全国的な知名度は高くない兵庫県多可町(たかちょう)ですが、実は日本一の酒米「山田錦」、奈良時代からの歴史がある最上級和紙「杉原紙(すぎはらかみ)」の発祥の地だったり、確かな技術と洗練された味覚が息づく、魅力あふれる地域です。
2040年頃に896の自治体が消滅すると言われていることを、みなさんはご存知でしょうか。
多可町もその例外ではありません。
”地域をなくさないために多可町をなんとかしたい。”
多可町の定住人口を少しでも減らさないために、魅力的な雇用口の創造や暮らしやすい社会の実現を目指しております。
地域経済が回る仕組みを確立し、チャレンジしやすい土壌づくりを推進していきます。
1000年以上の歴史がある、伝統産業の和紙を使用した雑貨で地域を盛り上げたく、今回クラウドファンディングに挑戦しました。 -
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特産品「杉原紙」「播州織」
- リターン品の和紙雑貨には、多可町の特産品である「杉原紙(すぎはらかみ)」と「播州織(ばんしゅうおり)」を使用しています。
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杉原紙(すぎはらかみ)
- 兵庫県多可町の北部にある杉原谷で生まれたと考えられている和紙で、100%自然由来の原料で出来ています。
兵庫県の重要無形文化財にも指定されている杉原紙は、1000年以上の歴史ある伝統製法により、自然な白さの高品質和紙を生み出しています。
平安時代、杉原紙の最も多い使いみちは、贈答や献上品で最も多く流通した紙と言われています。
江戸時代になると、庶民の日常生活にも広く使われるようになり最盛期を迎えますが、18世紀には洋紙産業が本格化し、徐々に衰退の途をたどることになります。
しかし、昭和15年に和紙研究会の壽岳氏と新村出氏が杉原谷村を訪れたことをきっかけに、杉原紙を顕彰しようとする動きが起こりはじめます。
そして、昭和40年代に和紙研究会により杉原紙の紙漉きを焼く50年ぶりに再現することに成功しました。 - ●杉原紙の原料「楮(こうぞ)」
多可町では、杉原紙をみんなで支えようと、楮の栽培を展開しています。
地元で出来た楮は特に色が白いので、原料には最適です。
漂白剤などの薬品を一切使わず、この地域で獲れる原料である楮の質と、川さらしなどの工程により、比類なき自然な白さを実現しています。 -
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- 障子判や便箋などに使用されている杉原紙を生産しているのは、現在1軒だけです。
杉原紙を漉く職人が現在不足しており、今後伝統産業の継続危機に陥っています。
是非この機会に、和紙雑貨を手に取っていただき、杉原紙の魅力を発信お願いいたします。 -
播州織(ばんしゅうおり)
- 播州織は200年以上の歴史と伝統を誇る伝統産業で、国内先染織物の70パーセント以上のシェアを占めています。
多可町の所属する北播磨地域は、国内先染織物の日本最大の産地を形成しております。
一番の特徴は、糸を先に染め、染め上った糸で柄を織る「先染織物」という手法を用いることです。
その独特の製法により、自然な風合い、豊かな色彩、素晴らしい肌触りの生地に仕上がることから、シャツやハンカチ、テーブルクロスなどさまざまな製品に加工されています。
しかし、播州織の生産量は年々減少傾向にあり、杉原紙同様に伝統産業の継続危機に陥ってます。
ぜひ、この機会に播州織の生地に触れて、播州織の魅力を発信お願いいたします。 -
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和紙雑貨のこだわり
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職人が一つひとつ丁寧に手作り
- 和紙雑貨すべての商品は、職人が一つひとつ丁寧に手作りしています。
ロゴネームやハンドル部分などで使用している革も、多可町で穫れた鹿の革(害獣駆除で獲れた鹿の革のみ)を使用しています。
生産も素材もmade in japanでものづくりを行っています。 -
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特徴
- ●素材感
和紙は長い繊維が絡み合っており、温かみのある表情や手触りの良さがあり、見る人を和ませます。
●調湿
和紙には、湿気が多い時には吸収し、乾燥しているときには放出する自然の調湿効果があります。
消臭作用もあり、自然の力で快適な環境をつくります。
●高耐久
繊維同士が絡み合い結束するため、厚みのあるものは特に簡単には破れないほどの強度があります。
経年による変化は少ないですが、使い込むと柔らかくなり、どんどん手に馴染みます。
●軽量
和紙は革よりも軽いため、鞄などに生地として使用すると商品の軽量化を実現します。 -
SDGs
- ●鹿革
害獣駆除された鹿の革を使用することで、命を無駄にすることなく地域と人と自然がつながるサステナブルな循環型経済を目指します。
●和紙
原料は楮とこんにゃく糊を使用し、100%自然由来のもので杉原紙は生産されます。 -
リワードのご案内
- 和紙がいくら丈夫とはいえ、革や生地のように強くないので、ある程度の重さに耐えられるような芯材選びや縫い方を見つけるのに時間を費やしました。
紙だから弱いんじゃない?すぐ破けそう!と思うかもしれませんが、しっかりとしていて軽く、中は播州織で作られています
裏地に生地を使用することで丈夫になり、和紙特有の軽さと風合いを活かした、個性豊かな雑貨となっています。
また、経年変化として和紙特有の毛羽立ちで柔らかくなり、段々と手に馴染むのも特徴です。
ぜひ、ペンケースやバッグで和紙を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。 -
- ●フラットペンケース
一般的なボールペンがおよそ12本収納できます。
【サイズ、重さ】
長さ20.5cm×幅8.0cm 重さ34g -
- ●ペンケース
一般的なボールペンがおよそ22本収納できます。
【サイズ、重さ】
高さ5.5cm×長さ19.0cm×幅7.5cm 重さ56g -
- ●ミニハンドバッグ(白色、灰色、紫色)
ダーツを底付近に4か所(表と裏)に取り入れているのでマチはありませんが、底に膨らみがあり、フラットなカバンよりも収納できます。内装のポケットはリップクリームなど細かいグッズの持ち運びに便利。
【サイズ、重さ】
高さ20.5cm×長さ25.0cm 重さ122g - 【全商品に関する注意事項】
●お手入れは、防水スプレーを定期的に塗布してください。
●撥水加工はしていませんが、杉原紙はこんにゃく糊でコーティングしてしています。
●耐久試験を行っており、水に濡れても表面は濡れますが、中まで浸み込まないという結果が出ています。ただ、撥水性能は低いため、使用する際は雨の日を避けてください。
●灰色と紫色のお色は、水に濡れると色移りする場合がございます。
●火のそばには置かないでください。 -
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支援金の使い道
- ●和紙雑貨の新商品開発
新たな和紙雑貨の開発費用として使わせていただきます。
現段階では和紙の肩掛け鞄を考えています。
●手漉き和紙職人、和紙縫製職人への還元
和紙雑貨を作るためになくてはならない職人のみなさまへ還元いたします。
これからも伝統産業の和紙がなくならないよう、みなさまのお力を貸してください!
・手漉き和紙職人のみなさまへ還元10%(仕入として還元)
・和紙縫製職人のみなさまへ還元10%(給料として来期に還元) -
さいごに
- 多可町は、平成17年11月1日に旧中町、旧加美町、旧八千代町の3町が合併して誕生した町です。
兵庫県の東播磨地域の内陸部に位置し、北は丹波市、朝来市(あさごし)、東は丹波市、南は西脇市、 加西市、西は神崎郡神河町、市川町にそれぞれ接しています。
みなさまにもっと多可町のことを知ってもらえるように、さまざまな活動を実施していきます。
多可町が賑わうためには、人口が増加することはもちろん重要なことですが、現在の日本の状況では難しいと感じています。
そのため、その町独自の強みを活かして、一人ひとりが活力をもっている街づくりを実現したいと考えています。
みなさまの力で伝統産業を、そして多可町を盛り上げていきましょう! -