-
Jimmy’s Factoryとして「食事の姿勢」に着目した経緯
-
- 本ページをご覧いただきありがとうございます。
Jimmy’s Factoryの清水昭洋と申します。
本プロジェクトの具体的な説明に入る前に、自己紹介と犬の「食事の姿勢」に着目した経緯をお話しします。
私は使い手の顔が見えるモノづくりを生業にしたいと志して、家具職人の道を選びました。順調に経験とキャリアを積んでいたのですが、ある時、友人から「高さが選べて丈夫なオーダーメイドのフードスタンド」を作ってほしい、と相談されました。
詳しく話を聞くと、フードスタンドを使わない食事の姿勢は愛犬にとって肩や首に負担がかかり、関節炎や消化不良による吐き戻しの原因となる、とのことでした。
友人の愛犬もフードスタンドを使っておらず、関節炎や消化不良による吐き戻しの症状が出ていました。
そこで、自分の得意とする分野で何か役に立てれば、と考えました。
家具職人としての経験とキャリアを活かし、木を使ったモノづくりで愛犬の毎日の食事の際のストレスを解消させることができたら…、との想いからフードスタンドの開発を始めました。 -
フードスタンドのメリットと1cm単位にこだわる理由
-
- お皿が床に置かれた状態での食事の姿勢は、犬にとって食事を摂りづらい状態であるため、吐き戻し、首や肩の関節に負担がかかり関節炎の原因になることもあります。
口、喉、食道、胃が一直線になる適正な高さのフードスタンドを選んであげることで、食事のストレスを軽減することができます。具体的に以下のような効果があります。
また、犬の体格は一匹一匹違うため、フードスタンドの適正な高さも違います。
Jimmy’s factoryはすべての犬に適正な高さのフードスタンドで食事を摂ってほしいという思いのもと、1cm単位でオーダーできることにごだわりました。 -
食べこぼし、吐き戻しを軽減する
- 床にお皿がある場合、頭を上下することになるので、食べ物や水が口からこぼれやすくなり、空気も一緒に飲み込みやすくなります。
その結果、食べこぼしや吐き戻しをしやすくなります。
高さの合ったフードスタンドを使うことで頭を上下せずに食事を摂ることができるので、食べこぼしや吐き戻しが改善します。 -
首や肩などの関節の負担を軽減する
- 特に老犬になると筋力が弱まるため、関節に負担がかかってきます。
また、加齢により飲み込む力も弱くなってくるため上半身を起こし、頭を下げない姿勢で食事を摂ることがより重要になってきます。
高さのあったフードスタンドを使うことで首や足などの関節や飲み込む際の負担を減らし食事をサポートしてくれます。 -
喉の通りがよくなり、食べむらやむせが軽減する
- 食事の際に頭を上下する動きでの食事は、喉や胃を圧迫している状態のため、空気を飲み込みやすくなります。
空気をたくさん飲み込むと胃の中が空気でいっぱいになり食べ残しや食べむら、むせの原因になります。
フードスタンドを使い、喉や胃の圧迫をなくすことで喉の通りがよくなり、食欲改善につながります。 -
フードスタンドの適正な高さの測り方について
- 適正な高さは同じ犬種であっても体格が違うため犬一匹一匹異なります。
そのため、皆様にはオーダーいただく前に下記のステップ①から④を参考に計測いただくことをおすすめしております。
ステップ① 地面から犬の肩(立っている状態)の高さを計測ください。
ステップ② 犬の肩の高さから-10cmしてください。
ステップ③ 箱や雑誌等を使用しステップ②の高さで、一度食事をお摂りください。
ステップ④ 口、喉、食道、胃が一直線になるよう微調整し、お皿を置いている高さを計測してください。
ステップ②まででもフードスタンドを使わない姿勢よりも食事ストレスは軽減しますが、犬種によって首や口の長さが大きく異なるため、口、喉、食道、胃が一直線になるよう高さを微調整いただくことでより食事ストレスの軽減につながります。 -
-
-
Jimmy’s Factoryの商品に込めた想い
-
- フードスタンド選びで大事な要素は以下の3点です。
1、高さがワンちゃんに合っていること
2、安定性があること
3、フードスタンドの素材
この3つの内、フードスタンドを選ぶ上で最も重要なのは愛犬にあった高さにすることです。口、喉、食道、胃が一直線になるような高さにすることがストレスのない食事姿勢になります
そのため、Jimmy’s Factoryのフードスタンドは愛犬一人一人にあった高さを選べるように1cm単位でのオーダーを可能にしました。
また、食事中にフードスタンドが動かないようJimmy’s Factoryのフードスタンドは、安定性の高いH型に設計し、ビスや接着剤を使わない家具などで使われる伝統的な木組みで接合し、高い耐久性を出しています。
さらに、素材は軽量で丈夫な無垢の杉材を使用しているため、壊れにくく、持ち運びしやすいフードスタンドとなっております。
加えて、フードスタンドにレーザー刻印による名入れを入れることもでき、その子だけのオリジナルフードスタンドをオーダーできるようにしております。
愛犬の毎日の食事のストレスをなくしたい。そんな思いで丹精込めて一つ一つお作りしています。 -
商品開発の過程で
-
- フードスタンドの開発において大事にしたのは、以下の3点です。
1、フードスタンドの高さを1cm単位で選べること
2、丈夫で長く使えること
3、シンプルなデザインで部屋に自然と馴染む形にすること
この3つを満たしたフードスタンドを金具や接着剤などを用いて試作を繰り返しました。
しかし、丈夫さが足らなかったり、制作工程で手間がかかり過ぎてコストと販売価格と見合わなかったり、なかなか思うような仕上がりにはなりませんでした。
試行錯誤を重ねて1年ほどをかけて完成に漕ぎつけました。 -
商品へのこだわり
-
- 設計をシンプルなH型に設計し直し、家具のテーブルなどで採用されている伝統技術をヒントに試作したところ、製造工程でフードスタンドの高さを5cmから40cmまで1cm単位での変更を容易にすることに成功しました。
これにより、小型犬から大型犬までほぼ全ての愛犬の高さに合わせることが可能になりました。
また、反り止めとしても使われてきた伝統的な木組みを採用したことで人が乗ってもびくともしないほどの耐久性や高い安定性を兼ね備えつつ、無垢の木材にこだわることで、持ち運びしやすく木の自然な風合いのあるフードスタンドにたどり着くことができました。 -
Jimmy’s Factoryのこれから
-
- 試行錯誤を重ねたフードスタンドを友人に使ってもらった結果、肩や首の負担が軽減し吐き戻しが少なくなった、との報告を受けました。
その話を受け、開発したオーダーメイドのフードスタンドをもっと必要としている愛犬たちがいるのではないかと思い、販売しております。
皆さまの愛犬の健康を日々の習慣から改善し、家具職人の経験とキャリアを活かした仕上がりの商品をご提供することで、住環境も心地よくする。
大切な愛犬と過ごす日々の幸せをこのフードスタンドを出発点に生み出して行きたい、と本気で考えております。
Jimmy’s Factoryは、国産材の木材にこだわった伝統製法で作ることで、従来の鉄やプラスチックで作られたフードスタンドよりも製造コストを低く抑えられます。
ひいては、製造の際に発生する様々なエネルギーを削減することでの地球温暖化防止や、日本の林業と国産の木材を守っていくことを目標として掲げています。
すべては人と動物、自然との共生のために…
そんな私たちの挑戦に、ぜひお力をお貸しください!
最後までお読みいただきありがとうございました。 -