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1.はじめに
- はじめまして、認定NPO法人accommon(アコモン)の成田です。
わたしたちは、発達障害などで集団活動が苦手な子ども・大人とその家族が、安心して学び、体験し、つながることができる場所を、同じ立場の仲間で助け合って作っています。
岩手県盛岡市を拠点に、診断の有無を問わず、誰もが孤立せずに自分らしく過ごせる居場所づくりをめざしています。 -
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2.現在の活動内容
- アコモンでは、当事者・家族の声に同じ立場で耳を傾けながら、以下の活動を展開しています。
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① 居場所づくり(事務所)
- ・気軽に立ち寄れるスペースで、学習・体験・交流ができる環境を提供
・一人で過ごしたい人も、誰かと話したい人も落ち着いて思い思いに過ごせる場所
・アイロンビーズやレジンなどの手作業から3DプリンターやVRなどデジタルなことまで、やってみたいを叶える場所 -
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② 居場所づくり(オンライン)
- ・アコモン会員と登録ボランティアだけが参加できるDiscordサーバーに大人も子どもも集って、思ったこと、やりたいこと、作ったもの、日々の出来事や悩み、真剣な相談も気軽に行われる場所
・Discordでボイスチャットをしながら、みんなでマインクラフト
(※Discordは、ゲームをしながら通話ができるコミュニケーションツールのことです) -
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③ 体験活動・学びの機会
- ・あそびのHIROBA:月に1回、マインクラフトでの交流のほか、親子でボードゲームやエクササイズ、創作活動をするイベントを開催
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- ・高校めぐり:普通高校以外にも、体力や興味関心などに合わせてさまざまな選択肢があることを親子で知る機会づくり
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- ・お仕事体験:イラストレーターなど実際に仕事をしている方の話を聞いたり体験する会を開催
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- ・防災学習:災害時に慌てず、怖がりすぎないよう、避難の仕方や避難所での生活を公共施設で信頼する保護者や仲間と体験
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④ 相談対応
- ・ペアレントメンターや相談支援研修を受けたスタッフによる個別相談
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- ・子どもの理解や対応を学ぶペアレントトレーニング教室の開催
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3.マインクラフトで交流する意義
- マインクラフトをつかった取組みは2023年から開始し、以降参加してくれる人は年々増えてます。
- 実際に使ってみると、大人も子どもも学年も関係なく、対面のような緊張が少ないため、集団活動が苦手な子どもたちでも入りやすい環境になっています。
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- 参加者の保護者からは、「居場所がある安心感や、目標をクリアする達成感からか、退屈そうな様子や落ち着かない動きが減った」、「他の子たちとの交流を重ねていくうちに、親やきょうだいへの対応に思いやりが感じられるようになった」といった声も聞かれます。
- さらに、マインクラフトから参加したお子さんが、ひとりでアコモンの事務所に遊びに来てくれたり、「林間学校には行かない!」と宣言していた子が、アコモンでの活動を練習として、みんなとテント泊できたり、登山ができるようにもなりました。
- また、マインクラフトは、信州大学医学部附属病院 子どものこころ診療部の本田秀夫先生も集団作業療法として取り入れられています。
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4.現在の課題
- マインクラフトに参加する人は増えている状況はとても喜ばしいことです。
また、仲間内でのびのびと楽しんでもらいたいという想いから、専用のサーバを立てて運営してます。
しかしながら、現在のサーバ容量は8GBとなっており、参加者が5人以上になると、1人~2人はフリーズして操作ができなくなるなど、スムーズにプレイできない状況が発生する場面が多々発生するようになりました。 - そのほかに、参加者への貸し出し用デジタル機器が不足していること、およびマインクラフトのアカウント追加の費用も不足している状況です。
また、統合版(ニンテンドースイッチや、iPadで遊べるマインクラフトのことです)をプレイしたい子とJAVA版(PCで遊べるマインクラフトで、統合版よりいろんなことができます)で遊びたい子両方の要望に応えることや、JAVA版にいろんなmod(拡張データのこと)を追加したり、より多くの子どもたちが安心して快適に利用できる環境を整えていきたいです。 -
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5.このクラウドファンディングで実現したいこと
- 今回は、マインクラフトの活動をより大きくするため(マインクラフトのサーバー強化など)の、ご支援をお願いしたいと思います
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アコモンがめざす未来
- アコモンという名前には、
**アコモデーション**(配慮を受けながらも・成長して適応したい)
**コモン**(それが当たり前になってほしい)
という想いが込められています。 -
- 適切な配慮で、誰もが成長し、周りと助け合いながら生きていける社会をめざして。子どもも大人も、好きなことに挑戦し、学び、働き、つながれる場を少しずつ形にしていきます。
- この活動を通じて、「必要な人に必要な場所」を届けることを大切にしています。
わたしたちの想いに共感し、未来を一緒に作ってくださる方のご支援を、心からお待ちしています。 -
6.リターン品について
- ご支援いただいた方には、寄付証明書を送付させていただきますが、そのほかにもアコモンのみんなで作ったオリジナルのグッズや、取組みに参加いただけるリターン品をご用意しております。
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7.設立の経緯
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2012年:親の会からの出発(京都)
- わたしたちの活動は、京都の小学校の通級指導教室の親の会から始まりました。
息子が関東から関西へ転校した際、文化や言葉の違いに戸惑い、不適応を起こしてしまったことがきっかけです。親の会では、同じ境遇の保護者たちと悩みを共有し、温かく受け入れてもらうことで、息子も次第に安心して過ごせるようになりました。 -
- 中学進学を控えた頃、「卒業後もこのつながりを続けたい」という想いから、仲間たちとともに**NPO法人HAHATO.CO(ハハトコ)**を設立。小学校の枠を超えて、座談会やレクリエーション活動を継続する場を作りました。
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2013年:盛岡への転居と活動の広がり
- 設立後すぐに夫の転勤で岩手県盛岡市へ引っ越すことに。新しい土地での生活は、再び文化や気候の違いに戸惑い、孤立感を感じることもありました。しかし、同じように悩む人々との出会いがあり、「ここでも活動を続けてほしい」との声を受けて、ハハトコ盛岡支部として活動をスタートしました。
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2017年:アコモンとして再出発
- 盛岡では、保護者だけでなく、発達障害のある大人本人やきょうだいも活動に参加するようになり、活動の幅も大きく広がりました。これを機に、独自の団体として**特定非営利活動法人accommon(アコモン)**を設立。
2019年には認定NPO法人として認定され、活動の透明性と信頼性を確立しました。(2024年には認定更新) -
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- 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
我々の活動に少しでも興味を持っていただければ幸いです。 - ※「マインクラフト」「Minecraft」はMicrosoft社の商標です。